導入実績
相模原病院

救急受入率の高い当院が患者様にとって最善な治療を受けられるためにメディマップを活用!
医療連携だけでなく薬薬連携の促進にもつながるツールに

相模原病院(神奈川県相模原市)
病床数:458床/地域医療支援病院
メディマップ導入:2022年8月~
インタビュー:2023年3月
ご担当者様:経営企画室 係長 松田 耕さま

地域医療連携業務において、課題点や重要視していることはありますか?

当院は急性期病院として、スムーズな転院を進めていくことを重要視する必要があると考えています。 高齢化が進む中で、急性期病院として地域から求められていることは次の3点だと考えます。

  1. ➀高度かつ専門的な医療の提供
  2. ➁重症救急患者に対する医療の提供
  3. ➂自宅や後方病床等への退院支援する機能

➂については近しい指標として在宅復帰・病床機能連携率があるかと思いますが、急性期一般入院料1の施設基準では80%以上とされているところ、当院は97%とその基準を満たしており、必要な退院支援機能があるといえます。

しかし、十分な在宅復帰率を満たしていても、退院支援について何の問題もないわけではありません。次の表は65歳以上、75歳以上に多いDPCコードで高齢者・後期高齢者がどのような疾病で入院しているのかを分析した表です。
誤嚥性肺炎について全国の平均在院日数では20.51日ですが、当院では31.04日と約10日長く入院されているという結果が出ています。退院先や施設、転院先の内訳などを分析したところ、療養型病院への転院のケースで在院日数が50.5日とかなり長い日数になっており、平均在院日数を押し上げている要因だとわかってきました。
このように、当院の課題の一つは、療養型病院への転院を円滑にし、平均在院日数を短くしていくことであると考えられます。

また、当院では救急受入率が高いです。救急患者を受入れた上で、その患者様がどんな薬歴を持っている方なのか、お薬手帳だけでは分からないこともあるかと思います。
そこで、当院では近隣の薬局との薬薬連携を進めています。かかりつけ薬局があると休日、夜間の救急時も、かかりつけ薬剤師へ連絡することで、正確な薬歴、アレルギー歴、副作用歴等々の情報を得ることが期待できます。
患者様に“かかりつけ薬剤師”を持っていただくことで救急医療にもかなりプラスの影響があるため、当院では積極的に“かかりつけ薬局”を持つ事をおすすめしています。近隣の薬局との連携を通して、病院のニーズと調剤薬局の未来像を共有することで、薬薬連携の重要性を再認識して連携強化に繋げていきたいと考えています。

平均在院日数を短くしていくために、どのような取り組みをされていますか?

患者様の状況にもよるので対応を一律にすることは困難ですが、転院に時間がかかってしまい困っている状況を院内・院外へ周知していくことを実践しています。

【院内向け】

  • 『誤嚥性肺炎』等の具体的な疾病で療養型病院への転院が困難であり、平均在院日数が伸びてしまっている状況を各種会議で周知し、病院をあげて短くする対応をとる。

【院外向け】

  • 市内の連携会議で当院の院長から地域完結型を目指して各病院への協力を求める。
  • 各病院の対応可能な状況についてアンケートを取る。
  • 近隣の療養型病院、回復期リハ病院へ直接赴き、情報共有して協力を求める。

このような活動はすぐに数字に出て平均在院日数が下がるというものではないとは思われますが、各データ等を確認していき、効果があればと考えています。

メディマップを導入するに至った経緯を教えてください

地域連携の実情として、各科外来ドクターや看護師からは連携室へ「この患者様はどういう医療機関に紹介したらいいの?」と逆紹介先について相談の電話がきていました。
また、メディマップを導入する前は、地域連携室・入退院支援室のそれぞれが持っているエクセルデータに病院名がずらっと並んでいる状況で、住所や電話番号、患者様の受け入れ可否などのデータを統合して連携業務で使っていましたが、メディマップを導入すれば、それらの情報を部署間でも共有して一括して有効に扱えるのではないかということになり、導入させていただきました。

メディマップの導入後の効果や実際の活用事例教えてください

当院ではメディマップの介護施設検索機能を使い、介護施設だけではなく薬局の詳細データを入力して、薬薬連携に活用しています。

本来は介護施設情報をメインで利用する機能ですが、施設種別として薬局も登録する事が可能であり、厚生局から取得出来る薬局名、所在地、電話番号などの基本情報や、施設基準データ、薬局が独自にどのような事ができるのかといった詳細情報も入力しています。

各薬局の情報をデータ化し、例えば、『在宅患者訪問薬剤管理』/『在宅患者調剤加算』/『在宅中心静脈栄養加算』などの調剤薬局で取得している施設基準がメディマップで検索した結果から簡単に閲覧できるようになっています。今後さらに薬薬連携、病院から適切な調剤薬局へ連携する際に役立てていきたいと考えています。

今後の地域医療連携/これからの地域医療連携室の役割など

メディマップを院内の各科外来など地域連携室から離れた場所にも普及させていくことが現在のテーマになります。
外来で直接逆紹介の対応ができるように設備を備え、ドクターへ「外来で患者様のご自宅から近い医療機関を検索して、紹介先の地図も印刷して渡せますよ」と利便性をアピールして院内に普及させていきたいと考えています。

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