地域医療連携業務にどのような課題点がありましたか?
特に当院の課題は、「外来患者数が多い」というところにございます。
平成30年度と少し古いデータにはなるのですが、横浜市大の入院と外来の患者数の比をみると2.31と抜群に多いです。公立大学病院で少ない病院だと1.46とかなり入院に特化をしています。
外来業務は働き方改革をやっていく上で入院に力を入れた方が病院運営上もメリットになります。 そういった意味で外来患者数を減らしていく必要性があるということもあり、逆紹介の推進をすることで解消していきたいと思っています。
また、逆紹介を推進する中で院内ではいろんな声をいただきます。 例えば、医師からは「逆紹介は面倒だから継続で予約とっちゃったよ」、「逆紹介するにも治療できる医療機関がわからないので逆紹介しようがないよ」という意見があります。
患者様からは「複数科を受診しているので、市大病院にいくと同時に診てもらえて楽でいいから逆紹介はいやだ」、「私は開院からずっとここに通っているから他の診療所はいかないよ」といった意見をいただいたりします。 こういったところから、医師と患者様の地域医療連携に対する意識改革をする必要があるなと感じておりました。