紹介先医療機関の情報更新や手書き資料を使った逆紹介には複数の問題点が存在していました。
多職種で使用可能なメディマップの検索が
逆紹介率のアップにつながる一つのツールに！
昭和大学横浜市北部病院（神奈川県横浜市都筑区）
病床数:689床/地域医療支援病院
メディマップ導入:2021年6月～
インタビュー:2022年3月
ご担当者様：総合サポートセンター センター長 三輪 裕介 さま
当院には連携登録医制度があり、434人の連携登録医がいます。
連携登録医とは、協定の内容を順守し、緊密な医療連携を図っております。特に紹介・逆紹介において、リストアップされた連携登録医療機関から積極的に受ける方針で行っています。
平成30年度は副院長、総合サポートセンター長に事務も加えて、157件の医療機関を訪問しました。その結果様々なご意見をいただきまして、その中でも多くいただいた意見が次の4つであり、改善策を講じる必要がありました。
当院では逆紹介先を探すために、地図にクリニック名を手書きした紙や、路線・駅名とクリニック名だけが記載されている資料などを使用して逆紹介先を探していました。
また、同じ専門分野、同じ所属大学、知り合いの医療機関などへの逆紹介が中心となっておりました。
これらの大きな問題点として、
ことが挙げられます。
そこで逆紹介業務推進ツールの一つとしてメディマップを導入しました。
診療科別検索、キーワード検索、地域での検索など複数の条件で検索ができるところが便利です。
情報更新は月に1回と非常に良い頻度で更新されており、新規開院・閉院にも対応しているのも良い点です。また、歯科の検索が可能である点も大変ありがたいです。
朝までに外来の電話再診する先生のところへ届けておく。先生はそれをみながら患者様へ「次回はこの場所へ行ってください。」とご紹介する流れです。
外来のブロックごとにメディマップ用タブレット端末を設置しており、合計10台あります。地域への紹介、転居に伴う紹介など迅速に対応できております。
詳細情報を応用すると次のような紹介も可能です。
通常の電子カルテで取り扱う医療機関情報を使った逆紹介と比較した時に、メディマップの良いところは次のような点があげられます。その点では評価できると考えております。
令和2年から3年の間にメディマップを導入した結果、紹介率は少し上がりました。
逆紹介率については67.4%から79.1%に増加しました。
もちろん他の取り組みも合わせて行っており、全てがメディマップの効果ではないと思いますが、逆紹介率アップに繋がるツールの一つと感じております。
地域医療機関からの紹介の制度が成り立たないと大勢の患者さんが病院外来に殺到します。
当然待ち時間が増え、診療時間は短くなります。
また、地域医療機関への逆紹介の取り組みがないと、外来患者は増える一方です。急性期を脱した入院患者の入院期間は長期化し、結果として救急患者の受け入れが難しくなってしまいます。
そのような点からも地域医療機関との連携は欠かせないものであると思います。
地域医療連携を推進し、患者さんが最適な医療を最適な医療機関で受けられるようになることが重要です。
そのためのツールの一つとしてメディマップの活用法について紹介しました。
導入前のご相談も行っております。お客様の課題を伺ったうえで、よりよいご提案内容を提示させていただきます。お気軽にご連絡ください。
