当院の登録医を一目で探せるシステムがあればと思っていました

　当院は、平成20年から「かかりつけ医紹介窓口」を設置し、かかりつけ医を持たない患者さまをサポートすることから医療連携をスタートさせました。これまで、患者さまのお近くの開業医を探すために、各都道府県の医療機関情報システムを利用していました。しかしながら、都道府県によってシステムが違っており、患者さまの情報を登録してからでないと検索できないなど、煩雑な作業が必要なシステムもありました。
　また、当院の登録医になっていただいた医療機関を優先的にご紹介したいという考えがありましたが、医療機関情報システムでは、当院の登録医を判別できませんでした。当院の登録医は700件以上もあり、診療圏は大阪・奈良・三重に広がっているため、登録医をすぐに探すのは困難でした。当院の登録医を一目で探せるシステムがあればと前々から思っていました。
　さらに、登録医を優先的にご紹介するために、まずは医療機能をきちんと調べることになり、700件の登録医にアンケートを送付しました。そこで収集したデータを電子カルテに入れましたが、もちろん医療機関情報システムとは連動せず、どうすれば有効活用できるかが課題となっていました。また今回はデータを収集したけれど、定期的に正確な情報を更新する業務を今後どう行っていくのかということも課題として残っていました。

まさしく私たちが欲しいと考えていたシステムでした

　そんな時に地域医療連携システム メディマップの提案を受けました。まさしく私たちが抱えていた課題を解決できるシステムだと感じました。年1回情報更新が行われ、患者さまの住所を入力すれば、全国どこでも近くの医療機関を検索でき、患者さまが行きたい医療機関の基本情報と地図をプリントしてお渡しすることができます。各医療機関情報にホームページのリンクが張られていて、より詳細な情報を患者さまにお伝えすることもできます。
　また、地域医療連携システム メディマップ内の当院の登録医のデータを、当院のホームページとリンクさせて公開することも可能で、最新の登録医情報のホームページ更新業務やコストも不要となります。
　地域医療連携システム メディマップを導入することで、登録医の先生方に、逆紹介への積極的に姿勢をアピールすることにもつながっています。
　今後は、当院で集めたより詳細な登録医の情報を地域医療連携システム メディマップのシステムに増やしていくことで、さらに有効な運用ができると期待しています。